キャッシュ・ディスペンサーを略したのがCDですが、金融機関が設置している場合は預金の引き出しが可能で、クレジットカード会社が設置している場合にはキャッシングが可能となります。しかし、現在ではCDはほとんど設置されておらず、預け入れや返済もできるATMが主流となっています。CDは設置される以前はクレジットカード会社のキャッシングは、各社の店頭や金融機関の店頭で行うのが一般的でした。キャッシングブックと呼ばれる冊子に借入金額などを記載して記録していたのです。当時、キャッシングは月2回までという制限もありました。しかし、クレジットカード会社ではさらにキャッシング利用を促進するために自動で貸付が可能なCDを設置するようになりました。
CDの設置はキャッシング利用を大幅に促進する効果がありました。金融機関の窓口で借入するのには抵抗があった人でも、CDではそれほど抵抗なく借入ができたからです。また利用可能な時間も大幅に広がったため会社帰りにキャッシングすることもできるようになりました。カード会員の利便性を図り売上を増大するクレジットカード会社の戦略は成功しましたが、借り過ぎによる多重債務者も増加させる結果ともなりました。
CDが普及した背景にはクレジットカードやカードローンの普及もありました。それまでは店頭で契約をして貸付を受ける証書貸付がメインであったのが、一度発行すれば繰り返し利用ができる利便性の高いクレジットカードのキャッシングやカードローンがメイン商品になったのです。カードが利用しやすい CDの普及によりキャッシングによる利益は増大しましたが、そのために多重債務者も増加し法改正により金利の引き下げが行われました。過払い利息の返還請求も増加し、消費者金融業者やクレジットカード会社の利益を圧迫するまでになったのは皮肉な結果ですが自業自得ともいえます。
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