クレジットカード犯罪と言えば、真っ先に思いつくのがカード情報を抜き取るスキミングです。少し凝った犯罪になると、偽のクレジットカード会社のホームページに誘導して、カード情報を登録させるフィッシング詐欺というものがあります。
しかし、「クレジットカードマスター」なる名称のクレジットカード犯罪があったとは。ほとんど方は初耳ではないでしょうか。
クレジットカードマスターとは、カード番号の規則性から実在するカード番号を割り出す犯罪で、最近になって日本でクレジットカードマスターによる犯罪がありました。犯罪行為の手順は次の通りです。
クレジットカードマスターを使って実在すると思われるカード番号を手に入れ、ネットショップでお買い物をするフリをして手当たり次第に有効期限を入力しま す。そうやって実在するカード情報を探し出します。実在するカード情報にヒットしたあとは、他人に成りすましてそのカード情報で商品を購入、送り先には空 き家を指定します。空き家から運送業者の不在票を抜き取り、業者に連絡してホテルなど人の出入りが激しい場所に商品を届けさせます。受け取った商品はネッ トオークションで売却して現金化する。といった具合です。
※クレジットカードマスターは新種の犯罪かと思われがちですが、実は10年前からクレジットカードマスターによる被害が報告されています。被害額が少なかったので今まで目立たなかっただけのようです。
困ったことにクレジットカードマスターによる犯罪は防ぎようがありません。スキミングのようにカード情報を抜き取る必要もなければ、フィッシング詐欺のよ うにカード会員による作為も必要もないからです。クレジットカードやカード会員にまったく接触をすることなく犯罪行為を実行することができます。犯人に とってリスクが低い手口といえるでしょう。私たちカード会員から見れば、クレジットカードは持っているけど使ったこともない。なおかつ厳重に保管している のにも関わらず、ある日身に覚えがない多額の請求が来るかもしれないってことです。考えてみると恐ろしい話ですね。
しかし、安心してください。クレジットマスターのようなカード会員に落ち度がない不正利用については100%補償されます。クレジットカードには盗難保険が付いているため、私たちは安心してクレジットカードを使うことができるんです。
だからといってクレジットカードマスターによる不正利用をこのまま放置しておくわけにはいかないでしょう。カード番号を解読するためのパソコン専用ソフト が出回っているそうで、何も対策をしなければ、クレジットカードマスターによる不正利用はこれからどんどん増えていきます。
カード番号と有効期限さえ分かれば簡単にクレジットカード決済ができるネットショッピングが、クレジットカードの不正利用に拍車をかけているという側面が あります。「入力する情報は少ないほうが商品は売れやすい」という声がありますが、これからはネットショッピングをする際に打ち込む情報を多くしたり、暗 証番号の入力を求めるなど本人確認を厳格にするような措置を取るべき時期に来たのではないでしょうか。
この投稿にタグはありません。





