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クレジットカードの会員規約

会員規約はクレジットカードと一緒に必ず送付されてくるものですが、じっくり読んだことのある人は少ないのではないでしょうか。かなりのページにわたって細かい文字でびっしり書き込まれていますので、見るだけで読む気がなくなる方がほとんどでしょう。しかし、会員規約はいってみればカード会社とあなたとの契約内容を記載しているものです。全てに目を通すのが望ましいですが、ここでは特に重要と思われる分をわかりやすく抜粋しました。クレジットカードが手元に届いたら一度目を通してみてください。意外なことが書いてあるかもしれません。

クレジットカードは借り物

クレジットカードの所有権は発行したクレジットカード会社にあります。私たちはただクレジットカードを借りているだけに過ぎないのです。たかがプラスチックのカード一枚ですが、数十万円の利用価値があるものです。ゴールドカードともなると数百万円の価値があります。

クレジットカードが借りているものである場合と、自分のもである場合の大きな違いはクレジットカードを保管する義務が生じるという点です。クレジットカードが自分のものであれば多少保管がルーズでも文句は言われないでしょうが、他人のものを保管するばあにはそれ相応の注意が必要です。保管状態が悪いために損害賠償が生じる場合があります。

クレジットカードで考えられる損害賠償というのは、紛失・盗難による悪用で生じる被害の賠償が主なものでしょう。「そのために盗難保険があるだろう」と思われるでしょうが、クレジットカードの使用者がきちんと管理していなかった場合には、盗難保険が適用にならないケースがあります。犯罪のプロに悪用された場合にはクレジットカード利用限度額の数倍もの被害が生じることはまれではありません。

クレジットカードを使用する人の所有にしない(できない)理由は、クレジットカード本体の譲渡や転貸を禁止するということにあります。使用する人の所有にするとクレジットカードの貸し借りが生じて、実際に利用した人を特定することが難しくなるからです。クレジットカードを貸与という形にすると、譲渡や転貸を禁止した上で、違反した場合には実際には誰が使おうとも全てクレジットカード会員へ請求することができます。

他人から借りているものだという意識を持ってクレジットカードを保管しましょう。といっても難しいことはまったくありません。クレジットカードを現金と同じように扱うということだけです。現金、それも大金だと思えば常に財布に入れたり肌身離さず持ち歩くでしょうし、クレジットカードをその辺にむき出しで放り出したり、車の中に保管したりはしなくなるでしょう。このようにクレジットカードを管理していれば保険が適用されないケースはなくなりますので、安心して利用ができます。

暗証番号はしっかり管理しましょう


クレジットカード会員規約では暗証番号について「0000」「9999」生年月日、電話番号などから推測される番号の登録禁止。クレジットカードの暗証番号を他人に知られないよう管理し、他人に知られて利用された場合の被害は会員負担(故意や過失がないと認められた場合を除く)と規定されています。

クレジットカードに限りませんが、個人情報の保護の観点からIDやパスワードの管理が重要な時代になって来ました。クレジットカードの暗証番号も大変重要な情報のひとつで、暗証番号を他人に知られた場合、現金が引き出されるという直接的な被害が生じる恐れがある上、暗証番号の管理が悪いという理由で、クレジットカード盗難保険の適用はされない可能性が高くなります。

クレジットカードでのキャッシングは暗証番号がわからなければ利用できないため、キャッシングで悪用されるということは、暗証番号の管理が悪いというのが前提になります。従ってクレジットカード盗難保険の適用は難しくなります。まして、家族がクレジットカードを利用した場合であれば保険の適用はありえません。夫婦・親子といえどもクレジットカードの暗証番号に関しては知らせないほうが懸命です。自由に利用させたいということであれば家族カードを作ってあげればよいのです。

最近では生年月日・電話番号と同じ暗証番号を受け付けないクレジットカード会社も増えています。というのはクレジットカードと一緒に免許証や保険証も盗難・紛失する場合が多く、生年月日などはすぐにわかられてしまうからです。電話番号も名前と住所から簡単に知られてしまいます。

クレジットカードの暗証番号はどうやって決めたらいいかということですが、生年月日・電話番号など他人に知られやすい番号がだめであれば、覚えやすくて自分だけしかわからない番号と言うことになります。たとえばゴルフのベストスコアなどがよいかもしれません(他人のスコアを覚えている人はいません)。自分にとって思い出深いものが覚えやすくていいと思います。

盗難保険について

クレジットカードの盗難保険は自動的に付帯されるので、特に申請する必要はありません(保険証券もありません)。保険料は年会費に含まれており、永年年会費無料の場合でも、カード会社またはその提携会社が負担していますので、盗難保険には加入しています。

基本的にはクレジットカードが他人に利用された場合の被害は会員負担となっています。但し盗難保険が適用される場合は、被害は保険とカード会社で補填します。一般的に保険が適用されるのは500万円が限度ですが、これを超えた場合でもカード会社が全額負担します。

問題は盗難保険が適用されないケースです。会員規約では下記のように規定されています。下記の1,4,5には特に注意しましょう。

1.会員の故意または過失があった場合(クレジットカードや暗証番号の保管状態が悪い場合です)
2.カード会員の家族や同居人、留守人、関係者が利用した場合(結構範囲が広くなります)
3.会員規約に違反している状況での盗難紛失(支払いが遅れている場合など)
4.クレジットカードに署名がない場合
5.登録された暗証番号が使用された場合(暗証番号の管理が悪いため)
6.戦争、地震、社会秩序の混乱時の紛失・盗難
7.保険手続きで調査に協力しなかったり、指示に従わなかった場合。

クレジットカードの利用枠

クレジットカードの利用可能枠はカード会社が決定し、顧客の希望にかかわらず増額・減額ができます(増額は顧客の希望により取り消し可能)。つまり、クレジットカードの申込時に50万円の枠を希望してもカード会社の判断により、30万円の枠で発行されることがあるということです。

カード会社の承認なく利用限度を超えてクレジットカードの使用はできません。通常クレジットカードでショッピングをする場合は、お店にあるCAT(キャット)という端末機にクレジットカードを通して、カード会社の承認を受けます(オーソリゼーションといいます)。そこで承認を得てから伝票にサインをすると、はじめて商品の持ち帰りができます。

したがって、承認を得ずにクレジットカードを利用することは事実上できません。よほど田舎に行って、いまだに手作業で伝票処理をしているところで買い物をすれば、枠以上の買い物ができる可能性があります。しかし、それでも後日クレジットカードの利用停止となる可能性があるので、メリットはありません。

クレジットカードを枠以上に利用する場合は、やはり正式に増枠の申請を行い、クレジットカード会社からの承認を得ることが必要です。クレジットカードをきちんと遅れなく利用し、実績を積んでいけば増枠自体は比較的承認されやすいものです。

カード会員の資格取消と利用停止

会員規約ではカード会社が会員に通知せずに、クレジットカードの使用を停止したり、会員の資格を取り消したりできるケースが記載されています。

1.クレジットカード入会時に虚偽の申告をした場合(入会申込書にはウソを書いてはいけません)
2.クレジットカード会員規約に違反した場合
3.クレジットカードの支払いが遅れた場合(会社によってタイミングに差があります)
4.クレジットカード会員の信用状態の悪化(破産や退職が考えられます)
5.クレジットカード利用状況に不審な点があるとクレジットカード会社が判断した場合
6.クレジットカード会員不適格と判断された場合

基本的には普通に利用している場合には何も問題ありませんが、支払いには十分注意し遅れないようにしましょう。

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